日本人?外国人?:サッカー日本代表次期監督(2) [サッカー]
(前回から続く)
その一方で、西野監督はJリーグでしか監督をしたことがないから、監督でいえば「Jリーグとの差」になる。そのレベルでの差はいくつかの局面で感じることができた。
たとえば、ベルギー戦での最後のカウンター。
Jリーグは、キーパーがボールを押さえた後の攻撃へのトランジションが遅い。そのため、ああいうカウンターがあり得、それに備えなければならないという発想はJリーグの監督からは出てきにくい。
次にハイボール対策。
ベルギー戦では、フェライニやルカクをターゲットとしたパワープレイによって流れを変えられてしまったのだが、それに対して西野監督は無策であった。
一方、メキシコは、ドイツと戦ったとき、最後にマリオ・ゴメスによるパワープレイに出てくることを予測し、普段4バックなのにセンターバックを1枚加え、その3バックの状態で中盤と連携して対応する準備をきちんとしていたという。日本対ベルギー戦の例でいえば、植田や槙野を柴崎に代えて入れ、その上でMFときっちりブロックを組んで守り切ったという形であろう。
ただ、こうした対策はJリーグの監督からは出てきにくい。
なぜなら、Jリーグでパワープレイを多用するチームがないからである。
時々それをやるチームは出てくるが、日本のファンはハイボールの多用を好まないこともあり、また何より日本人選手に絶対的な高さを持つ選手はほとんどいないこともあって、ハイボールをオプションにするチームはきわめて少ない。
たとえば、ハーフナー・マイクをJリーグでは使いこなせなかったことが、ハイボール多用が日本になじまないことの傍証といえよう。
そうである以上、ハイボール対策がJリーグの中で体系化されることはない。
他方、ハイボールをオプションに入れている国は一定程度ある。
今大会のノックアウトステージに残ったチームでいえば、ベルギーに加え、スウェーデン、スイス、ロシアといったあたりが当てはまる。そう考えると、今後ノックアウトステージ常連を目指すならば、ハイボール対策をきちんと体系化しておかなければならないことは自明であろう。
だとすると、Jリーグ監督は適していない。
(続く)
その一方で、西野監督はJリーグでしか監督をしたことがないから、監督でいえば「Jリーグとの差」になる。そのレベルでの差はいくつかの局面で感じることができた。
たとえば、ベルギー戦での最後のカウンター。
Jリーグは、キーパーがボールを押さえた後の攻撃へのトランジションが遅い。そのため、ああいうカウンターがあり得、それに備えなければならないという発想はJリーグの監督からは出てきにくい。
次にハイボール対策。
ベルギー戦では、フェライニやルカクをターゲットとしたパワープレイによって流れを変えられてしまったのだが、それに対して西野監督は無策であった。
一方、メキシコは、ドイツと戦ったとき、最後にマリオ・ゴメスによるパワープレイに出てくることを予測し、普段4バックなのにセンターバックを1枚加え、その3バックの状態で中盤と連携して対応する準備をきちんとしていたという。日本対ベルギー戦の例でいえば、植田や槙野を柴崎に代えて入れ、その上でMFときっちりブロックを組んで守り切ったという形であろう。
ただ、こうした対策はJリーグの監督からは出てきにくい。
なぜなら、Jリーグでパワープレイを多用するチームがないからである。
時々それをやるチームは出てくるが、日本のファンはハイボールの多用を好まないこともあり、また何より日本人選手に絶対的な高さを持つ選手はほとんどいないこともあって、ハイボールをオプションにするチームはきわめて少ない。
たとえば、ハーフナー・マイクをJリーグでは使いこなせなかったことが、ハイボール多用が日本になじまないことの傍証といえよう。
そうである以上、ハイボール対策がJリーグの中で体系化されることはない。
他方、ハイボールをオプションに入れている国は一定程度ある。
今大会のノックアウトステージに残ったチームでいえば、ベルギーに加え、スウェーデン、スイス、ロシアといったあたりが当てはまる。そう考えると、今後ノックアウトステージ常連を目指すならば、ハイボール対策をきちんと体系化しておかなければならないことは自明であろう。
だとすると、Jリーグ監督は適していない。
(続く)
2018-07-06 23:54
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0