思いっきり後出し検証。ベルギーのスーパーカウンターは守れなかったのか? [サッカー]
ベルギー戦の日の夜。飲まなければやってられなくて、ワインのボトルを開けた。
普段は一晩で飲めるのはボトル半分だけれど、この日はどんなに飲んでも酔わない。
1人でほぼ一本開けてしまった。。。。
8年前のパラグアイ戦のビデオ見ながら飲んだので悔しさが増幅されていたからだろうか。
ベルギー戦のビデオをコマ送りで見ながら最後のカウンターを守れなかったのか考えてみた。
思いっきり後出し結果論だけれど。
コマ送りで見直してみると、いくつか決定的な分岐点があったのがわかる。
分岐点1:クルトワがキャッチしてからスローするまで
コーナーキックをキャッチしたクルトワはまず数歩前に出る。
その右前方には両軍の選手が並んでいた。デブルイネと昌子である。
クルトワが前に出た瞬間は2人は並んでいたが、デブルイネが走り始める。
それを「え!」という顔で見ながら、出遅れる昌子。
おそらくディフェンスモードへの切り替えが遅れたのだろう。
もし、昌子が油断せず、デブルイネのマークに付いていたら、クルトワはスローをあきらめていた可能性が高い。
そうなれば、あのまま90分が終わっていただろう。
分岐点2:山口蛍のディフェンス
山口が棒立ちのまま抜かれたように見えるので、このときの山口のディフェンスには批判も上がっているようだ。
ただ、コマ送りで見ると、右回りで背後に侵入してきたルカクへのパスコースはしっかり切っている。
デブルイネが一気にルカクにスルーパスを通そうとせず、右サイドのムニエにパスしたのは、山口にルカクへのパスコースを切られていたからだ。
だとすると、山口1人で出来ることはやりきっていたと評価すべきだろう。
問題は、「山口1人」で守らなければいけない状況だったか?と言うことだ。
山口から見て左背後には、ルカクのマークに長友が付いている。
このとき長友はルカクより自軍ゴールライン沿いを走っているので、ルカクはオフサイドではない。
また、センターサークルよりカメラ寄りには長谷部が背走している。
このとき、長友と長谷部は山口と連携してデブルイネをつぶしに行くべきではなかったか。
長友がルカクのマークから外れれば、ルカクはオフサイドになる。よって、パスは出せない。
その上で長友は山口の左から、ムニエをケアしつつプレスに入る。
さらに長谷部も背走をやめ、山口の右手からプレスに入る。
そうやって3対1でプレスに入れば、デブルイネを止められた可能性は高い。
もちろん、オフサイドポジションではなかったシャドリにスルーパスを通されていた可能性もあるが、慎重に距離をマネージしながらプレスすればパスは止められただろう。
分岐点3:ムニエのマーク
デブルイネが爆走をはじめたとき、ムニエには1人マークが付いている。
映像からではその段階では誰だかわからないが、最後まで見るとわかる。香川である。
香川は、せっかくムニエに付いていたのに、センターサークル手前くらいでデブルイネに寄ってしまう。その結果、ムニエをフリーにしてしまい、デブルイネからきれいにスルーパスが決まってしまう。
映像を見ている限り、香川がムニエのマークを外していなければ、ムニエまでのパスをカットできていた可能性は極めて高い。少なくとも、フリーの状態でゴール前にクロスを送ることは出来なかったはずだ。
分岐点4:ルカクのスルー
ムニエがパスを受け取って爆走しているとき、長谷部がほぼルカクに追いついている。
それを見て長友はルカクのマークを外してムニエからのシュートコースを切った。
そこでムニエはシュートするのではなく、ルカクにグラウンダーのクロスを送る。
ただそのとき、長谷部はルカクのマークにつききっていて、ルカクはシュートを簡単には打てない状況にあった。そこでスルーしてシャドリのシュートにつながる。
このとき、川島は完全にルカクからのシュートを防御する態勢に入っていて、シャドリには全く対応できなかった。
しかし、長谷部が身体を寄せていたことを考えると、右から爆走しているシャドリに備えるべきではなかったか。それでシュートを止められていた可能性はそんなに高くはないと思うが。
見直すのも、思い出すのもつらい場面だけれど、忘れてはいけない。
そう思って後出し検証してみたのだけれど、思ったよりも分岐点があったのにある意味驚いた。この辺の判断をオートマティックに出来なかったことが、今回の結果につながったんだ。
攻撃から防御に場面が変わったときには、それがどんな状況でもすぐにディフェンスモードに切り替える。プレスは1人ではなく、連携して行う。背後はオフサイドラインに守ってもらう。そのどれかができていたら、止められていた可能性は高い。
それと、カウンターに対しては、ボールを追うのではなく、サイドラインに並行にまっすぐ戻る。この大会から見て取れる最新のカウンター対策の方法論が日本には全く存在しなかった。また、ゴールキーパーからのビルドアップ、あるいはカウンターはJリーグが世界に比べて遅れているところだ。
そう考えると、次期監督は日本人であるべきだなんて全く思わない。5レーン理論をはじめ、最新のサッカー理論を消化している外国人であるべきではないのか。
普段は一晩で飲めるのはボトル半分だけれど、この日はどんなに飲んでも酔わない。
1人でほぼ一本開けてしまった。。。。
8年前のパラグアイ戦のビデオ見ながら飲んだので悔しさが増幅されていたからだろうか。
ベルギー戦のビデオをコマ送りで見ながら最後のカウンターを守れなかったのか考えてみた。
思いっきり後出し結果論だけれど。
コマ送りで見直してみると、いくつか決定的な分岐点があったのがわかる。
分岐点1:クルトワがキャッチしてからスローするまで
コーナーキックをキャッチしたクルトワはまず数歩前に出る。
その右前方には両軍の選手が並んでいた。デブルイネと昌子である。
クルトワが前に出た瞬間は2人は並んでいたが、デブルイネが走り始める。
それを「え!」という顔で見ながら、出遅れる昌子。
おそらくディフェンスモードへの切り替えが遅れたのだろう。
もし、昌子が油断せず、デブルイネのマークに付いていたら、クルトワはスローをあきらめていた可能性が高い。
そうなれば、あのまま90分が終わっていただろう。
分岐点2:山口蛍のディフェンス
山口が棒立ちのまま抜かれたように見えるので、このときの山口のディフェンスには批判も上がっているようだ。
ただ、コマ送りで見ると、右回りで背後に侵入してきたルカクへのパスコースはしっかり切っている。
デブルイネが一気にルカクにスルーパスを通そうとせず、右サイドのムニエにパスしたのは、山口にルカクへのパスコースを切られていたからだ。
だとすると、山口1人で出来ることはやりきっていたと評価すべきだろう。
問題は、「山口1人」で守らなければいけない状況だったか?と言うことだ。
山口から見て左背後には、ルカクのマークに長友が付いている。
このとき長友はルカクより自軍ゴールライン沿いを走っているので、ルカクはオフサイドではない。
また、センターサークルよりカメラ寄りには長谷部が背走している。
このとき、長友と長谷部は山口と連携してデブルイネをつぶしに行くべきではなかったか。
長友がルカクのマークから外れれば、ルカクはオフサイドになる。よって、パスは出せない。
その上で長友は山口の左から、ムニエをケアしつつプレスに入る。
さらに長谷部も背走をやめ、山口の右手からプレスに入る。
そうやって3対1でプレスに入れば、デブルイネを止められた可能性は高い。
もちろん、オフサイドポジションではなかったシャドリにスルーパスを通されていた可能性もあるが、慎重に距離をマネージしながらプレスすればパスは止められただろう。
分岐点3:ムニエのマーク
デブルイネが爆走をはじめたとき、ムニエには1人マークが付いている。
映像からではその段階では誰だかわからないが、最後まで見るとわかる。香川である。
香川は、せっかくムニエに付いていたのに、センターサークル手前くらいでデブルイネに寄ってしまう。その結果、ムニエをフリーにしてしまい、デブルイネからきれいにスルーパスが決まってしまう。
映像を見ている限り、香川がムニエのマークを外していなければ、ムニエまでのパスをカットできていた可能性は極めて高い。少なくとも、フリーの状態でゴール前にクロスを送ることは出来なかったはずだ。
分岐点4:ルカクのスルー
ムニエがパスを受け取って爆走しているとき、長谷部がほぼルカクに追いついている。
それを見て長友はルカクのマークを外してムニエからのシュートコースを切った。
そこでムニエはシュートするのではなく、ルカクにグラウンダーのクロスを送る。
ただそのとき、長谷部はルカクのマークにつききっていて、ルカクはシュートを簡単には打てない状況にあった。そこでスルーしてシャドリのシュートにつながる。
このとき、川島は完全にルカクからのシュートを防御する態勢に入っていて、シャドリには全く対応できなかった。
しかし、長谷部が身体を寄せていたことを考えると、右から爆走しているシャドリに備えるべきではなかったか。それでシュートを止められていた可能性はそんなに高くはないと思うが。
見直すのも、思い出すのもつらい場面だけれど、忘れてはいけない。
そう思って後出し検証してみたのだけれど、思ったよりも分岐点があったのにある意味驚いた。この辺の判断をオートマティックに出来なかったことが、今回の結果につながったんだ。
攻撃から防御に場面が変わったときには、それがどんな状況でもすぐにディフェンスモードに切り替える。プレスは1人ではなく、連携して行う。背後はオフサイドラインに守ってもらう。そのどれかができていたら、止められていた可能性は高い。
それと、カウンターに対しては、ボールを追うのではなく、サイドラインに並行にまっすぐ戻る。この大会から見て取れる最新のカウンター対策の方法論が日本には全く存在しなかった。また、ゴールキーパーからのビルドアップ、あるいはカウンターはJリーグが世界に比べて遅れているところだ。
そう考えると、次期監督は日本人であるべきだなんて全く思わない。5レーン理論をはじめ、最新のサッカー理論を消化している外国人であるべきではないのか。
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