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首の皮一枚!:フロンターレ対ジュビロ [サッカー]

今日は等々力まで川崎フロンターレ対ジュビロ磐田の試合を見に行った。

20年位前、初めてフロンターレがJ1に昇格したときにも同じ組み合わせを見に行ったことを思い出した。あの頃のジュビロは名波、中山、高原らの全盛時。全く歯が立たずに粉砕された試合だった。

試合前の段階でフロンターレは6位。ジュビロは18位。当時とは完全に力関係が逆転していることを思うとちょっとした感慨を覚えた。

試合結果は2-0でフロンターレ。フロンターレがかろうじて優勝戦線に踏みとどまった。まあ、ACL狙いが現実的なのだろうが。

他方ジュビロは残留がますます厳しくなった。

というわけで、「首の皮一枚」というのはフロンターレのこと。


試合見た率直な感想として、ちょっとジュビロは厳しいかな。
フォーメーションはフラットな4-4-2。
できるだけ最終ラインを高く保って、中盤の密度を高くして、パスをひっかけようとしてきた。

それに対してフロンターレは当然裏を狙う縦パス。
そうこうしているうちに最終ラインを押し下げてフロンターレが2点。

後半はまた改めて高いラインを維持し、前線選手の運動量を増やして何とか食い下がってきた。
フロンターレも何回かカウンターのチャンスがあったけれど、このチームはカウンターが下手なんだ・・・・。

ジュビロの中では、ルキアンや途中出場の川又のダイアゴナルな動きには脅威を感じることもあった。

ただ、、、、問題は、、、縦パスの精度が低いこと。

見ていて、ルキアンに縦パスが入った時しか得点の気配を感じなかったが、それが入らない。

今のプレイのクオリティは知らないが、このチームには中村俊輔が必要だったのではないか?と正直感じた。なんで放出しちゃったんだろう??


まあ、他人のことよりフロンターレ。

今年ずっと思っていることだが、「相手の体の動きを見て、重心と反対の方向にパスを出せば取られない」という風間が仕込んだスキルが失われつつあるように思われる。

取り戻してほしいのだけれど。
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ベルギーはすごかったなあ・・・・ [サッカー]

昨夜のベルギー対ブラジル戦のベルギー、すごかった・・・・。

長友が言ったとおり、あんなチームと正面からぶつかり合ったなんて、、、、。
こうなったらベルギーに優勝してもらいたい。


日本が沈んだキーパーからのカウンター、この試合でも何回も繰り出し、ブラジルも苦しんでいた。
2点目もベルギーゴール前からのカウンターで食らったもの。

つまりこれはベルギーの「型」の一つなのだろう。

そう考えると、最後の瞬間、日本はキーパーからのカウンターをもっと警戒しておくべきだった、と言えるのだろう。

あと、いくつかのサッカー専門誌が指摘しているように、攻められている間、ルカクとアザールがライン際に開いてカウンターを仕掛けようとしているのが印象的だった。

これは最初からブラジル戦でやろうと考えていた形なのか、あるいは日本戦で乾・長友、原口・酒井の前に両サイドで劣勢に立たされたことへの修正なのかはわからない。ただ、守っているときに4バックに変えていたことを考えると、日本戦の教訓を生かしたように思える。

大会中にこんな修正を行えるっていうのが素晴らしい。指揮官も。戦力も。

せめてそれが出来る指揮官を代表監督にしてほしいと思う。
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ベンゲルを次期代表監督に!!:サッカー日本代表次期監督(3) [サッカー]

(前回から続く)

また、守備におけるオートマティズムの欠如も見逃せない。

昨日書いたように、香川がまっすぐムニエを追っていたり、長友と長谷部が山口と連携してデブルイネのプレスにいっていれば、あのカウンターは阻止できていた公算が高い。
しかしながら、あれだけの高速カウンターを受けている中で、そのときに考えていては対応できない。カウンター対策へのオートマティズムを監督があらかじめ落とし込んでいなければ無理だ。ここもJリーグが遅れている部分である。

もちろん、Jリーグにもみるべきところがある。

南アフリカ大会で日本がつかった4-1-4-1フォーメーションは、ヨーロッパのクラブチームでも使われていた最新のフォーメーションであり、大会後Jリーグにも入ってきた。しかしながら、Jリーグでは比較的早い段階で対応策が確立し、それほど広がることはなかった。

Jリーグでは、アンカーにマンマークをつけることで、4-1-4-1フォーメーションでのボール回しを停滞させる方法論が確立されたからである。

これが活用されたのがセネガル戦であった。4-1-4-1フォーメーションをとるセネガルのアンカーに対し、香川と柴崎がしっかりマークすることで日本側は優位に立てたのである。

あるいは、ベルギーの3-4-2-1フォーメーション。
これはサンフレッチェ広島やペトロヴィッチ時代の浦和レッズのフォーメーションである。

サンフレッチェ広島を率いていたのは森保一。現五輪代表監督にして日本代表コーチである。自ら使っていたフォーメーションであった経験が対策を考える上で有効だったことはまちがいない。

ベルギーが試合をコントロールできるようになったのは、4バックにフォーメーション変更してからのことであった。

しかし、5レーン理論など、サッカー理論は日々進歩している。
その最前線にあるのが、ヨーロッパのクラブチームである。
それを考えると、次期監督は昨シーズンまでヨーロッパで指揮を執っていた人物が望ましい。

日本サッカーに一定の知識があり、
昨シーズンまでヨーロッパで指揮を執っていたが、今は契約が切れている。
そして母国の代表チームは若い監督が成果を上げていて、自分にオファーが来る可能性は低い。
そんな人物はいるだろうか?


いる。


アーセン・ベンゲルだ。


日本代表次期監督、ファーストチョイスはベンゲルであるべきだ。クリンスマンではない。
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日本人?外国人?:サッカー日本代表次期監督(2) [サッカー]

(前回から続く)

その一方で、西野監督はJリーグでしか監督をしたことがないから、監督でいえば「Jリーグとの差」になる。そのレベルでの差はいくつかの局面で感じることができた。

たとえば、ベルギー戦での最後のカウンター。

Jリーグは、キーパーがボールを押さえた後の攻撃へのトランジションが遅い。そのため、ああいうカウンターがあり得、それに備えなければならないという発想はJリーグの監督からは出てきにくい。

次にハイボール対策。

ベルギー戦では、フェライニやルカクをターゲットとしたパワープレイによって流れを変えられてしまったのだが、それに対して西野監督は無策であった。

一方、メキシコは、ドイツと戦ったとき、最後にマリオ・ゴメスによるパワープレイに出てくることを予測し、普段4バックなのにセンターバックを1枚加え、その3バックの状態で中盤と連携して対応する準備をきちんとしていたという。日本対ベルギー戦の例でいえば、植田や槙野を柴崎に代えて入れ、その上でMFときっちりブロックを組んで守り切ったという形であろう。

ただ、こうした対策はJリーグの監督からは出てきにくい。

なぜなら、Jリーグでパワープレイを多用するチームがないからである。
時々それをやるチームは出てくるが、日本のファンはハイボールの多用を好まないこともあり、また何より日本人選手に絶対的な高さを持つ選手はほとんどいないこともあって、ハイボールをオプションにするチームはきわめて少ない。

たとえば、ハーフナー・マイクをJリーグでは使いこなせなかったことが、ハイボール多用が日本になじまないことの傍証といえよう。

そうである以上、ハイボール対策がJリーグの中で体系化されることはない。

他方、ハイボールをオプションに入れている国は一定程度ある。

今大会のノックアウトステージに残ったチームでいえば、ベルギーに加え、スウェーデン、スイス、ロシアといったあたりが当てはまる。そう考えると、今後ノックアウトステージ常連を目指すならば、ハイボール対策をきちんと体系化しておかなければならないことは自明であろう。

だとすると、Jリーグ監督は適していない。

(続く)

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日本人?外国人?:サッカー日本代表次期監督(1) [サッカー]

サッカー日本代表次期監督を巡る様々な報道がかまびすしい。

ユルゲン・クリンスマンが最有力という報道もあれば、日本人であるべきだという報道もある。

もちろん、この問題は、今大会での日本と世界との差をどう評価するか、そしてその上で日本はどのようなサッカーを目指すべきか、という問いへの答えを明確にしてから考えるべき問題だ。

しかし、日本のジャーナリズムの通弊だが、そうした頭を使わなければならない論点を放置して、簡単に見出しがとれる次期監督の固有名詞を拾うことに汲々としてしまう。

さて、どうすべきか。

この問題。「日本人か外国人か」という問い立ては間違っていると思う。

問いは、「Jリーグの監督」か「海外リーグの監督か」という形で立てられるべきではないか。

今大会の日本代表、レギュラーというべきメンバーのうち、Jリーグ所属の選手は昌子1人しかいない。

これは驚くべきことで、韓国代表のスタメンよりもJリーグ所属選手が少ないということになるのである。ということで、選手レベルでいえば、他チームとの違いは「Jリーグとの差」ではない。

実際、フィールドでは最新のヨーロッパサッカーの方法論を見ることができた。

たとえば、長谷部のポジショニング。時に最終ラインに入って3バックにしたり、時に上がっていくという形は、まさに最新の戦術だ。ボールをとられたときの香川や乾のポジショニングにも、そうした香りを感じられた。

これは、西野監督が「選手の自主性」を重んじたことによって、それぞれの選手がヨーロッパの所属チームでやっていることをボトムアップでチームに入れ込んだということだろう。

この点は、監督からのトップダウンを絶対視する一方で、最近ナショナルチームの監督しかやっておらずヨーロッパの戦場には身を置いていないハリルホジッチには絶対にできなかったことである。その意味で言えば、外国人監督であれば日本よりも進んだサッカー理論を導入できるというわけではないといえる。最先端のサッカー理論はヨーロッパのクラブチームで実践されているからだ。

(続く)


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思いっきり後出し検証。ベルギーのスーパーカウンターは守れなかったのか? [サッカー]

ベルギー戦の日の夜。飲まなければやってられなくて、ワインのボトルを開けた。
普段は一晩で飲めるのはボトル半分だけれど、この日はどんなに飲んでも酔わない。
1人でほぼ一本開けてしまった。。。。
8年前のパラグアイ戦のビデオ見ながら飲んだので悔しさが増幅されていたからだろうか。

ベルギー戦のビデオをコマ送りで見ながら最後のカウンターを守れなかったのか考えてみた。
思いっきり後出し結果論だけれど。

コマ送りで見直してみると、いくつか決定的な分岐点があったのがわかる。

分岐点1:クルトワがキャッチしてからスローするまで
コーナーキックをキャッチしたクルトワはまず数歩前に出る。

その右前方には両軍の選手が並んでいた。デブルイネと昌子である。

クルトワが前に出た瞬間は2人は並んでいたが、デブルイネが走り始める。
それを「え!」という顔で見ながら、出遅れる昌子。
おそらくディフェンスモードへの切り替えが遅れたのだろう。
もし、昌子が油断せず、デブルイネのマークに付いていたら、クルトワはスローをあきらめていた可能性が高い。

そうなれば、あのまま90分が終わっていただろう。


分岐点2:山口蛍のディフェンス

山口が棒立ちのまま抜かれたように見えるので、このときの山口のディフェンスには批判も上がっているようだ。

ただ、コマ送りで見ると、右回りで背後に侵入してきたルカクへのパスコースはしっかり切っている。
デブルイネが一気にルカクにスルーパスを通そうとせず、右サイドのムニエにパスしたのは、山口にルカクへのパスコースを切られていたからだ。

だとすると、山口1人で出来ることはやりきっていたと評価すべきだろう。

問題は、「山口1人」で守らなければいけない状況だったか?と言うことだ。
山口から見て左背後には、ルカクのマークに長友が付いている。
このとき長友はルカクより自軍ゴールライン沿いを走っているので、ルカクはオフサイドではない。
また、センターサークルよりカメラ寄りには長谷部が背走している。

このとき、長友と長谷部は山口と連携してデブルイネをつぶしに行くべきではなかったか。
長友がルカクのマークから外れれば、ルカクはオフサイドになる。よって、パスは出せない。
その上で長友は山口の左から、ムニエをケアしつつプレスに入る。
さらに長谷部も背走をやめ、山口の右手からプレスに入る。
そうやって3対1でプレスに入れば、デブルイネを止められた可能性は高い。

もちろん、オフサイドポジションではなかったシャドリにスルーパスを通されていた可能性もあるが、慎重に距離をマネージしながらプレスすればパスは止められただろう。


分岐点3:ムニエのマーク
デブルイネが爆走をはじめたとき、ムニエには1人マークが付いている。
映像からではその段階では誰だかわからないが、最後まで見るとわかる。香川である。

香川は、せっかくムニエに付いていたのに、センターサークル手前くらいでデブルイネに寄ってしまう。その結果、ムニエをフリーにしてしまい、デブルイネからきれいにスルーパスが決まってしまう。

映像を見ている限り、香川がムニエのマークを外していなければ、ムニエまでのパスをカットできていた可能性は極めて高い。少なくとも、フリーの状態でゴール前にクロスを送ることは出来なかったはずだ。

分岐点4:ルカクのスルー
ムニエがパスを受け取って爆走しているとき、長谷部がほぼルカクに追いついている。
それを見て長友はルカクのマークを外してムニエからのシュートコースを切った。
そこでムニエはシュートするのではなく、ルカクにグラウンダーのクロスを送る。

ただそのとき、長谷部はルカクのマークにつききっていて、ルカクはシュートを簡単には打てない状況にあった。そこでスルーしてシャドリのシュートにつながる。

このとき、川島は完全にルカクからのシュートを防御する態勢に入っていて、シャドリには全く対応できなかった。

しかし、長谷部が身体を寄せていたことを考えると、右から爆走しているシャドリに備えるべきではなかったか。それでシュートを止められていた可能性はそんなに高くはないと思うが。


見直すのも、思い出すのもつらい場面だけれど、忘れてはいけない。
そう思って後出し検証してみたのだけれど、思ったよりも分岐点があったのにある意味驚いた。この辺の判断をオートマティックに出来なかったことが、今回の結果につながったんだ。

攻撃から防御に場面が変わったときには、それがどんな状況でもすぐにディフェンスモードに切り替える。プレスは1人ではなく、連携して行う。背後はオフサイドラインに守ってもらう。そのどれかができていたら、止められていた可能性は高い。

それと、カウンターに対しては、ボールを追うのではなく、サイドラインに並行にまっすぐ戻る。この大会から見て取れる最新のカウンター対策の方法論が日本には全く存在しなかった。また、ゴールキーパーからのビルドアップ、あるいはカウンターはJリーグが世界に比べて遅れているところだ。

そう考えると、次期監督は日本人であるべきだなんて全く思わない。5レーン理論をはじめ、最新のサッカー理論を消化している外国人であるべきではないのか。



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いったいどうして!! [サッカー]

負けてしまった・・・・・。

なぜ、コーナーキックをキーパーのキャッチングレンジに蹴り入れてしまったのか。
なぜ、山口はリトリートせずに中途半端なチャレンジをしてしまったのか。
なぜ、戻ってくる選手たちはまっすぐ選手につくのではなくボールを追ってしまったのか。
なぜ、ベルギーがパワープレイに出てきたのがわかっていて、背の低い長友を酒井高徳に代えなかったのか。
なぜ、長谷部に代えてセンターバックを入れる位の割り切ったハイボール対策を準備してなかったの

か。

なぜ、、、なぜ、、、なぜ、、、。

そして、なぜ、日本は一つ一つの壁を越えるときに、これほどまでに膨大なエネルギーと時間を必要とするのだろう。

ドーハ。
ジョホールバルまでの苦闘。
カイザースラウテルンの惨劇。
パラグアイ戦のスコアレスドローとPK。
そして今日。

なぜ、、、、なぜ、、、。何が足りないのだろう。


「夢」を見たと長友は言った。けれど、勝つことは「夢」ではなかったと思う。
2点先に取ったのだから勝たなければいけなかったんだ。「夢」ではなく、自分たちの手で勝利をもう少しのところまで引き寄せていたんだ。

今日感じている悔しさは、勝たなければいけない試合に負けた悔しさだ。アップセットを逃した悔しさじゃない。

8年前のパラグアイ戦の悔しさを忘れないよう、ぼくはその日の日付の入ったレプリカジャージを買った。今日もそれを着てテレビ観戦をしていた。

今日の悔しさも忘れたくない。今日のレプリカジャージも買おう。
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ロシア対スペイン:ブロック守備とポゼッション [サッカー]

PK戦になってしまえば後はイーブン(ドイツ除く)。まさかロシアが上に上がるとは・・・・。
身体が震えるような驚きの中で今キーを叩いている。どうも心が整理できないが・・・・。

それにしても、ロシアのゲームプランがぴったり当たった。こういうときはPK戦でも優位に立てる。この大会、まだまだ驚きが続くようだ。

今日の試合、一言で言えば、ポゼッションサッカー対ブロック守備。

文字通り、ボールを保持し続け、ショートパスをつなぎながらボールを保持し続けるのがポゼッションサッカー。

最終ラインとMFのラインという二つのディフェンスラインを並べるのがブロック守備。

スペイン代表やFCバルセロナがポゼッションサッカーで世界を魅了して以来、必ず見ることが出来る図式だ。

特にこの大会、地力に劣る側が徹底したブロック守備を敷いてポゼッションサッカーを迎え撃つ局面が見られた。アルゼンチン対アイスランド、イラン対スペイン、メキシコ対ドイツ、韓国対ドイツ、そして今日のロシア対スペイン。

スペインは圧倒的にボールを支配し、アタッキングサードまではボールは持ち込めるものの、そこからシュートまでなかなか持ち込めない。持ち込めてもきれいな形でシュートできないのでキーパーに押さえられてしまう。
アイスランドの試合見ても思ったが、大きな選手がブロック守備に徹すると破るのはとても難しい。


局面を代えたのはイニエスタの投入。

イニエスタはブロックの間に入り込んでボールを動かす能力に長けている。投入後しばらくは変化をもたらすことは出来なかったが、イニエスタにボールが入るようになり、ロシアはブロックを下げることを余儀なくされる。

ブロックが下がると言うことは、ゴールまでの距離が短くなることでもあるから、その辺りからスペインのシュートが増えていく。しかしスペインは決めきれない。。。(日本代表を見ているかのような・・・・)


ブロック守備に徹したチームの間で、違いがあるなと思ったのがカウンターの方法論だった。
今日のロシアもそうだったが、カウンターと言ってもロングボールを蹴るのではなく、選手たちがサイドラインに対して平行にスピードをコントロールしながら走り、ディフェンダーをかいくぐるようにトライアングルを巧妙に作ってボールを前に運んでいく。(イランと韓国にはこれがなかった)


ポーランド対日本戦でもこういうカウンターが何回か見られ、日本は左右に振られるボールにマーカーが右往左往して十分なディフェンスが出来なかった。
その結果、ハーフラインからシューティングレンジまでボールを持ってこられるケースが頻発していた。ベルギーも同じような攻撃をしてくるだろうから、これに対するディフェンスを整備しておかないと明日はひどいことになる。

今日のスペインの守り方を見ていると、こういうカウンターを受けているときは、ボールを追うのではなく、サイドラインに対して平行にまっすぐ走ってくる相手選手そのものをマークし続けることの方が有効なようだ。

もう一つ、気になるのが日本代表のブロック守備があまり機能していないこと。
けっこう易々とMFのラインが突破されてしまうことがある。

とにもかくにもディフェンスの再構築。それを期待したい。

ポーランド戦で休ませた6人の選手のうち4人が前線。と言うことは相当なハイプレスをかけるゲームプランなのかもしれないが。

ベルギーは、チュニジア戦でさえポゼッション率が50%を切っていたことからわかるように、基本はカウンターサッカーのチーム。

なので先制されると厳しい。攻めに行ったところをカウンター食らって大量失点の可能性もある。逆に先制して、相手に持たせる展開に出来れば、ベルギーのスタイル上得意でない流れに持って行くことが出来るだろう。

そのためにも、とにかくディフェンスを再構築することが最重要課題だ。

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時間稼ぎに思う:日本は「さわやかな弱者」でなくていいんだ [サッカー]

ワールドカップ、ポーランド戦後半の時間稼ぎ。なぜこんな騒ぎになっているのかわからない。

そもそもグループリーグの3試合目にはこういうことはよくある。

今大会だって、フランス対デンマーク戦でこうなった。すぐ思い出せる限りで言えば、2002年大会のイングランド対ナイジェリア戦でも同じことが起こっている。あのときは、引き分けだったらイングランドとナイジェリアが上に上がれるけれど、どちらかが負けるとアルゼンチンが上がる可能性があると言う状況だったので、両チームとも最初から攻めるつもりゼロで、90分まるまる両チームの時間つぶしに費やしたひどい試合だった。

西野監督の判断を批判するなら、きちんとそうした試合にも言及してほしい。

あえて違いを挙げるならば、上記2試合は引き分けだったが今回は負けていたと言うこと。

けれど、フランス対デンマーク戦は、他会場で勝ち上がる可能性があったオーストラリアが2点のビハインドを負ったため、両チーム時間稼ぎモードになったのだが、オーストラリアだって、2006年大会の日本戦ではラスト15分足らずで3点取っている。なので2-0だからといって完全に安心できるわけじゃない。

それにコロンビアがあのタイミングで点を取れず、残り15分くらいになっていたら、今度はセネガル対コロンビアの方が、両方引き分けで上に上がることを狙って両軍時間稼ぎをはじめていただろう。

だから、今回の日本の選択を恥じる必要はないし、批判される筋合いのものでもない。

けれど、思い当たる節はある。

それは、日本が基本的に「弱者」だと見られているということだ。

夏の甲子園に出場した公立高校をイメージすれば、その「立ち位置」がイメージできるのではないか。

甲子園に出た公立高校が、全力疾走、プレーの中での笑顔、さわやかな振る舞いで人気を集めることはよくあることだ。それが勝って行けば、世間は応援していく。

コロンビア戦やセネガル戦の日本はだいたいそんな立ち位置だったのだろう。

しかし、そんな公立高校が、トリックプレイでアウトを取ったとする。そうなるとそれまで同情的だった世論が手のひらを返す。強豪校がそれをやると「さすがに訓練されている」と評されるだろうが。

ポーランド戦での時間稼ぎは、そんなものなのではないか。「さわやかで波乱を起こした弱者」と言うことで同情的なイメージを持たれていた日本代表が、強豪国と同じようなことをしたことに対する批判があって、「国際イメージ」に敏感な日本のマスコミがそれを無批判のまま翻訳して流し込む。そして日本人もそれを真に受けてしまう。

国際的なサッカー報道を見ていると、今大会でのフランスやデンマークも批判されているが、それが日本のサッカー報道に出てくることはない。ないので、日本だけが批判されているように見えてしまう。

けれど海外での批判は、「さわやかな弱者」だと思っていた日本がそうでなかったことに対する嫉妬、あるいは差別的な感情と言った面があることを忘れてはならない。

攻め続けなければボールを保持できないラグビーと違い、引いてボールを持つことで時間稼ぎが出来るサッカーの大きな大会では、こういう「時間稼ぎ」が必ずある。

自分はむしろ、「時間稼ぎ」を出来るようになったことがうれしかった。日本チームに浴びせられるブーイングが本当に心地よかった。これまでこのような状況にさえ立つことが出来なかったのだから。

こんなくだらない雑音は無視しよう。そして、ベルギーと闘おう。

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